令和6年度のインターハイは,8月2日~6日に福岡県添田町の英彦山山系にて行われました。
英彦山は二百名山にも挙げられており、わりと知られた山だと思います。大会は3泊4日で行われ、幕営地は3泊とも県立英彦山青年の家でした。第1日は開会式の後、天気図や知識などの審査、第2~4日は三日間の登山行動でした。
登山コースは、英彦山の北側に位置する青年の家から大きく西を周回して英彦山中岳を経て出発地に戻る中岳コース、青年の家から東側を周回し南岳を経て出発地に戻る南岳コース。この2コースを男子隊と女子隊で第2・3日に日を変えて登ります。第4日は英彦山の西側を南下し岳鬼滅岳(がくめきだけ)を経て斫石峠(きりいしとうげ)までの岳鬼滅山コースを男子隊、女子隊の両隊とも歩きました。
大会期間中は天候に恵まれたものの、熱中症に警戒しなければならないような気温が高い日が続いたため,選手の体調を勘案して大会3日目の行動について男子はメインザックからサブザックでの行動に変更されました。また、女子は予定されていた中岳コースを短縮して実施されました。
インターハイへの出場は、岡崎高校は男子が3年ぶり4回目、女子が2年連続2回目の出場でした。審査は100点満点で項目ごとに審査されます。全国から鍛えられた選手たちが出場するため、上位はたいへん僅差の争いになります。
岡崎高校の結果は男子が98.1点で10位,女子が97.3点で15位と健闘しました。来年度も県大会で優勝しインターハイの出場権を得て、さらに上位を目指せるよう、これからまた1年頑張っていきたいと思います。 参考までに上位校を紹介しておきます。男子第1位 旭川東(北海道)、2位 松山南(愛媛)、3位 秋田(秋田)。女子第1位 長崎北陽台(長崎)、2位 旭川東(北海道)、3位 盛岡一(岩手)でした。
A隊(男子隊)愛知県立岡崎高等学校
CL 3年 山本皓大さん
唯一の3年生としての緊張と高校最後の登山を楽しもうという気持ちを持って迎えました。英彦山の美しい自然に囲まれ、厳しい競技をする中でメンバーそれぞれの思いをぶつけ、より一層絆を深められたこと、他の強豪校と切磋琢磨し最後まで登山をした経験は自分にとってかけがえのないものとなりました。チームのみんな、先生方、そしてここまで支えてくださった方々、本当にありがとうございました。
SL 2年生 酒井健太朗さん
先生方や両親、部活メンバーに支えられ全国大会まで来ることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。一つ一つに全力で、絶対に後悔しないという思いで取り組みました。メンバーとの絆や思いやりを実感し、全国の同志と見た壮大な景色など、登山人生で最高の思い出を作ることができました。この熱意や楽しさを後輩にしっかりと伝えていきます。最年長兼リーダーとしてチームを支えてくれた山本先輩、本当にありがとうございました。
2年生 蟹江亮太さん
今回の大会の舞台である英彦山は日本三大修験道の一つであり、修行の厳しさを実感する一方、山頂からの英彦山山系の眺めは美しく、疲れを忘れさせるものだった。そのような恵まれた環境で、全国から集まった県の代表チームと4日間戦えたこと、10位という好成績を残せたことは、一生の宝となるだろう。大会中には、改めて自分の課題を突きつけられる場面もあった。逃げ場のない環境でそれらと向き合うのは苦しかったが、その経験を忘れず、登山を楽しんでいきたい。
2年生 柴田悠希さん
やっとの思いで手に入れたインターハイ。インターハイはまさに夢の舞台で念願叶い、とても嬉しいです。最初はチームの空気がビリビリしていて、なおかつ他校を目の敵にしていました。しかし、大会中で他校との交流を通して気持ちがほぐれ、改めて登山の楽しさというものに気付かされました。人生に1度あるかどうか の貴重な機会でたくさんの経験をさせてもらいました。本当楽しかったです。皆さん ありがとうございました。
B隊(女子隊)愛知県立岡崎高等学校
CL平野杏奈さん
インターハイという舞台でこの4人で山に登ることができて、本当に楽しかったです。大会での全国の登山部の方々との交流は今後の登山部人生にとって大きな刺激となりました。県総体の練習からこの4人で頑張ってきて、大会が終わってしまったと思うと少し寂しいですが、これからも活動は続いていくのでこの経験を持ち帰って岡崎高校登山部をもっと盛り上げていきたいです。最後に、支えてくださった全ての方々へ本当にありがとうございました。
SL石原朱浬さん
なかなか体験することのできないインターハイ出場を経験することができ、とても充実した日々を過ごせました。筆記テストの席が近くだったことなど些細なことをきっかけにいろいろな地域の選手と話して仲良くなれたのは、今まで登山を頑張ってきたおかげだなと思いました。体調が悪くなった時に助けてくれた仲間や運営に携わった生徒や先生方のおかげで安全に登山することができ、辛かったけど本当に幸せでした。悔しい結果に終わってしまったけれどこれをばねにしてこれからも頑張っていきたいです。
野崎小百合さん
昨年度の先輩方に続き、インターハイ出場を果たしたチームの一人として登山ができ、光栄に思います。このような経験ができたのは先生方、家族、他の登山部員、大会を運営する方々など、多くの方々のおかげです。特に、県総体のときから励まし合い、支えあってきたチームの3人には感謝の気持ちでいっぱいです。入賞には至らず悔しい思いもありますが、たくさんの喜びと成長がつまった最高のインターハイでした。
曳野紗史さん
私が登山大会に出ることができたのは、苦楽を共にし、励ましあってきた仲間と、支えてくださった先生方、両親、ボランティア含め大会開催に協力してくださった方々のおかげです。この感謝の気持ちと高校登山の経験を、これからの人生の糧にしていきたいです。少し悔いも残りますが、天候に恵まれた最高の楽しい登山ができました。大会出場によって、もっと登山に関心を持ってもらえるように貢献できたと思っています。